新宿区登録有形民俗文化財
新宿区登録有形民俗文化財
慈雲山観音寺の庚申塔
所在地新宿区西早稲田一丁目七番一号
登録年月日 平成二十七年二月六日
寛文四年(一六六四)に八名の施主によって立てられた庚申塔である。形態は舟形で、地蔵菩薩立像を主尊とする。主尊の左右及び下に銘文が刻まれ、台座には施主八名の個人名が刻まれている。高さは一二四センチである。
庚申信仰は江戸時代に流行った民間信仰で、六十日毎の庚申の日は徹夜して人の体内に棲む三尸虫を滅する行を行う。これを十八回(三年間)行うと結願となり、その際に庚申講の人たちにより庚申塔が立てられることが多かった。区内に四十基余りある庚申塔の中では比較的古い時代に立てられたものであり、珍しい地蔵菩薩像を主尊とする庚申塔である。
出典 新宿区教育委員会