観音寺の縁起

江戸初期、早稲田の地域は水田が大部分を占める農村地帯でした。

早稲田観音寺は江戸初期の寛文13年(1673年)、地域の人々の発願ほつがんにより、農業の豊作祈願やご先祖様のご供養のための菩提寺として建立されました。

開山は賢栄和尚と伝えられています。

観音寺入り口にある恵比寿天像と大黒天像は、この地が商店街となった今も、商売繫盛・大漁・五穀豊穣の神様、財福・開運招福・子孫繁栄の神様として、地域の人々の信仰を集めています。

本尊の十一面観世音菩薩は、弘法大師こうぼうだいし空海くうかいの甥である智証大師ちしょうだいし円珍えんちんの作だと伝えられています。

十一面観世音菩薩は観音様が変化したお姿のひとつです。

頭の上にいだいている十一のお顔で、お一人お一人の苦しみに寄り添い、優しく導き救ってくださいます。